道路には車のブレーキランプが赤く散っていた。私は横断歩道の白いペンキを踏みつけながら、ずり落ちてきたリュックサックの肩ひもを元の位置に戻す。伸ばしすぎた髪が首にまとわりついて少し不快だ。世の中はどうやら夜だった。ぶっ壊れたクーラーから出て…
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